Debian lenny + apache2 でredmineを動かす その1

以前Debian etchの環境で書いたものをlenny向けに書き直しました。

参照サイト

インストール環境

Debian GNU/Linux 5.0(lenny)を使いました。主なdebパッケージはpostgresql8.3、 apache2.2、ruby1.8で、肝心のRedmineは0.8.4です。これらのサーバは全部一つのサーバで動かすようにします。

DBはSQLiteではなくPostgreSQLを選択しました。DBはみなさん自身が慣れているものを選べばいいでしょう。

最初にWebrickで動くことを確認します。そこで問題ないようなら、apache2.2との連携をするようにします。apache2.2と連携させるのは、既存のウェブサーバのコンテンツとSubversionにあわせるためです。が、今日のところはWebrickで動かすところまでです。Redmineをいじってみたいだけの場合には、これで十分です。

インストール

postgresqlとapache2.2をインストールします。

# apt-get install postgresql apache2.2-common

postgresqlを設定します。

# cat <<EOD >> /etc/postgresql/8.3/main/pg_hba.conf
host    redmine     redmine     127.0.0.1/32          password
EOD
# /etc/init.d/postgresql-8.3 restart
# su - postgres
$ createuser -P  redmine
Enter password for new role: (パスワードを入力します)
Enter it again: (パスワードを入力します)
Shall the new role be a superuser? (y/n) n
Shall the new role be allowed to create databases? (y/n) y
Shall the new role be allowed to create more new roles? (y/n) n
CREATE ROLE
$ createdb -E UTF-8 redmine -U redmine -W -h localhost

これでredmine用のアカウントとアクセス権を設定し、DBを作成しました。

rubyとそのライブラリをインストールします。lennyではrailsのパッケージが提供されるようになりました。

# apt-get install libdbd-pg-ruby libdbi-ruby rubygems1.8 rails rake

redmineを設定します。最初はデータベース関連です。

mkdir redmine && cd redmine
$ wget http://rubyforge.org/frs/download.php/39477/redmine-0.8.4.tar.gz
$ tar zxvf redmine-0.8.4.tar.gz
$ cd redmine-0.8.4
$ cat cat <<EOD >> config/database.yml
production:
  adapter: postgresql
  database: redmine
  host: localhost
  username: redmine
  password: "(パスワード)"
EOD

※DB設定例としてconfig/database.yml.exampleがありますので、それを元に作成します。

次に環境設定です。lennyのrailsのバージョンを指定します。

 $ vi config/environment.rb
RAILS_GEM_VERSION = '2.1.0' unless defined? RAILS_GEM_VERSION

メールサーバの設定をします。

※設定例のconfig/email.yml.exampleを元に作成します。

 $ vi config/email.rb
production:
  delivery_method: :smtp
  smtp_settings:
    address: smtp.example.net
    port: 25
    domain: example.net
    authentication: :login
    user_name: redmine@example.net
    password: redmine

0.8.4でもPDFの出力時に文字化けが発生しますので、設定をいじります。

$ vi lang/ja.yml

 53 general_pdf_encoding: UTF-8
 これを
 53 general_pdf_encoding: SJIS
 にします。

設定は以上です。最後にrakeします。

$ rake db:migrate RAILS_ENV=production

WEBRickで動かす

まずはこれで動作するか確認します。

$ ruby script/server -e production

あとはブラウザからアクセスしてみます。

 http://[サーバのIPアドレス]:3000/

ログイン画面では下記のアカウントで入ります。

 アカウント名: admin
 パスワード : admin

次回はapacheとの連携についてです。