nagiosは歴史があるだけに通知アプリも結構あるのですが、通知アプリは機能が最低限のものが多いです。どうも実際のサーバ管理者が、本人の必要な要件を満たすようにちゃちゃっと作ったという風です。そんなのが多いので、高機能なnagiosの通知クラアントなら以下のどれかがいいようです。
Nagios Checker
firefoxのアドオンです。アドオンなので機能はシンプルかと思いきや、どうしてこれが、やたらに高機能です。
通知方法と条件を細かくカスタマイズできます。例えば
- 無視条件を設定できる(warningは無視したいとか、ありません?)
- 無視条件で正規表現でできる(特定サーバの特定サービスを無視できる)
- 通知条件を設定できる
- 動作する曜日を設定できます(チームで監視曜日を分担するときとかに使えそう)
firefoxのステータスバーに表示するのですが、その表示形式を変更できます。サーバがダウンしたときだけ通知するといった条件を設定できます。
firefoxのアドオンなのでfirefoxを常時起動させておく必要があります。これは致命的な弱点ですが、この条件さえクリアできればかかゆいところに届く、いいアプリです。
同名のChrome版もあります。こちらはまだFirefox版ほどの機能は有していないようです。
nagstamon
python + GTKのアプリです。タスクトレイに常駐するタイプです。
Nagios Checkerにインスパイアされて制作したのだそうで、機能的にはほぼ同等のことができます。
曜日による動作指定はできないようですけど。
逆にnagstamonでプラスされているのが、サーバへの接続機能です。トラブルがあるサーバをステータス表示して、そこに表示されたサーバをクリックすれば、sshかVNCかRDP(リモートデスクトップ)で接続でできるよう、コマンドラインを指定します。
プロキシ経由での接続とプロキシ認証もサポートしています。ここまでサポートしているのはnagstamonだけじゃないでしょうか。
他のWindowsアプリと比べるとGTKのため多少見た目と操作に違和感がありますが、個人的にはこれが決定版ですね。
いや、実際これが一押しなんですよ。ホントは。
ところがわたしのチーム(3人)では、わたし以外には使ってないです。常駐系アプリということで嫌っていて、彼らはChrome版のNagios Checkerを使っているんですね。それが彼らのワークスタイルと合っているということで。世の中、難しいです。