Windowsのsshクライアント三強の個人的な比較

こんなのも追加しています。2014年 Windowsのsshのクライアントの紹介とか雑感

いつもお世話になっているsshのクライアントはTeraTermです。会社のCF-R6に入れてあるWindowsXPから、TeraTermで仕事環境のDebianにログインしメールとか開発。またはそこからopensshで管理しているサーバ群へアクセスというスタイルです。

ssh大好き。もうこれがなければ仕事できないです。sshのクライアントにはちょっとコダワリがあって、時々調べているのですが…いまのところ定番ソフト三強というのは変わらないようですね。

PuTTY

本家
http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/
PuTTYjp
http://hp.vector.co.jp/authors/VA024651/
PuTTYごった煮版(インストールするならこれです)
http://yebisuya.dip.jp/Software/PuTTY/

ともかく軽いです。メモリ使用量がTeraTermの約半分です。WinSCPとWinCSVはPuTTYを使ってて連携が取れます。タブ機能はありませんが、ごった煮版ではCtrl+TABでウィンドウの切り替えができます。

普通のWindowsアプリとは異なるクセがあります。ssh-keygenに対してPuTTYgen、ssh-agentに対してpagentなど、OpenSSHの各アプリをWindows用に移植したような感じです。TeraTermとPoderosaが接続の設定とウィンドウの設定を独立しているのに対して、PuTTYでは接続先に対してそれぞウィンドウの設定をします。しかしGUIではそのような見せ方になっていないので戸惑います。また接続するときのUIが設定ダイアログと共用になっています。そこ以外はとてもいい出来だと思います。

Tera Term

http://sourceforge.jp/projects/ttssh2/

Windows3.1から続く歴史あるソフト。一時期、開発が停止していたことがありSSH2やUTF-8表示ができない期間がありました。そのために後述のPuTTYが主流になった感があります。現在ではSSH2とUTF-8の対応版がオープンソースで開発されています。スクロールが速いです。鍵のフォーマットがopenssh式なので変換する手間がありません。標準的Windowsアプリに近い操作性で、Poderosaのように.NETをインストールする必要もないので初心者が取っつきやすいと思います。

残念なのは、後から追加された設定項目のUIが乱雑な点です。またCollectorというアプリで後づけの疑似タブ機能を実現していますが、使いにくいです(開発者もそれは認識しているようで、デフォルトではインストールされません)。

Poderosa

http://ja.poderosa.org/

前述の2アプリと比べると知名度はそんなにないようです。

GUIがWindowsアプリとして素晴しく洗練されています。タブ機能や、ツールバーから文字コードの切り替えができるなど、使い勝手よくできています。その他操作系もまず迷わないように考え込まれています。

しかしながら.NETアプリなのでもっさり感があります。わたしの環境ではそれがはっきり感じられるため常用していません。

以前はGuevaraという名称で、そこからVaraTermとなり、Poderosaと改称されました。本来ならもっと使われていいこのアプリですが、日本人には馴染みにくいネーミングで損をしているのではないかと。それから、もっさり感。

Google Trendではこんな感じ(直リンクなので、今後どうなることやら)。

青:TeraTerm 赤:PuTTY 橙:Poderosa