データ通信量が見えないんです

AT&Tがパケット定額サービスを廃止するということでで、日本でもソフトバンクのiPhoneのデータ定額がなくならないか懸念する方もいたりするようで。

イー・モバイルは一日に366MBのデータ量を超えたら通信速度を規制するとか。

現行サービスでの従量制への移行はひと工夫欲しいところデスよ。

ポイントは二つあって、

  1. 従量課金であっても、請求金額が常識的な価格帯に収まること
  2. 使用料が把握しやすいこと

なんだけど、特に2つ目についての現状は褒められたものではないです(エラそうに言ってすみません)。

ユーザーにとって、データ通信はいつどのくらい発生しているのか把握しにくいです。

メールの有無のチェック、アプリケーションのアップデートチェック、ブラウザでは圧縮率や表示サイズの異なる多数の画像が表示されます。ブラウザの表示が遅いからといって、それはデータ量が多いとは限らず、単に通信先のサーバまでの回線速度の問題かもしれないし、携帯端末と基地局の間での輻輳かもしません。

普通、こんなことわかるわけがないです。

一方で携帯電話サービスではユーザーの想像を超えた高額な請求が発生する事例はいくつも発生して、「パケ死」という言葉も生まれるくらいにその危険性は認識されています。

そういう状況なのに、ある程度の通信料の上限を越えると高額な従量課金になるとすれば、多少高くても定額の方が安全だと判断するのが普通ってもの。ここで定額制を廃止するとしたら、それはユーザー側にしてみればちょっとイヤな感じもするでしょう。キャリアさんには、見えない(見えにくい)データ通信量を、見えるようにする工夫をしてもらいたいデス。

データの意味は違うけど見える化に成功しているサービスはあります。それがEvernote。

Evernoteはアプリとウェブページとそれぞれで利用できて、どちらにも「今月の使用料」が表示されている。これでユーザーは常に自分の使い方が多すぎたりしないか把握できる。携帯でも利用状況を調べることはできるけど、Evernoteの場合は能動的に調べる必要がないというところがミソ。

携帯でも待受画面やステータス領域とかに表示できるはず。これは複雑な料金体系の改善にも応用できそう。

まあ、意図的に落としている機能かもしれないですが。