でんぶんSSまとめ v1.5.0をリリースしました。それと自動しおり機能について。

このアプリについてはブログに書いたことなかったので、今さら感ありますが、一応。
「でんぶんSSまとめ v1.5.0」をリリースしました。

Androidアプリ でんぶんSSまとめ

今回の目玉機能は自動しおり機能を追加しています。また、レジュームからの復帰時にウェブページの表示がリロードされるときがあるバグを修正しています。そのため閲覧途中でアプリを一時停止したときからの、再表示からの操作が楽になるだろうと思います。

自動しおり機能はやる夫RSSと巻丸では初回から実装していたもので、なぜ、でんぶんSSだけなかったのか、という話ではありますけど。
以下、そのあたりの言い訳です。

やる夫シリーズや「小説を読もう」掲載などのウェブ小説は長編が多いです。数十章になるのもザラですし、一章も読了までに時間がかかります。
一方のSSはまとめブログさんの編集方針もありますけど、多くは短編で、1ページで完結するものです。ボリュームもそれほどではないです。さくっと読んで終わりって感じです。違うだろってツッコミがあるかもしれませんが、個人的にはそんな認識でいたんです。
そういう認識だったので、開発当初はお気に入り機能さえあれば十分だろうと考えました。ウェブページ上で既読位置まで戻る機能は需要がないだろうと。実際ブラウザのブックマークはせいぜいaタグのname位置まで特に不満もないですから。

それがやっぱり実装しようと変心したのは、どうやら通勤通学の時間帯の利用が結構多いらしいことがわかったためです。都心の電車を利用した通勤通学だと時間が細切れになってしまうので、ウェブページ上でのサポートは十分に需要があるのかなと。こういう娯楽系の読み物は帰宅してからのまとまった時間に読むものと思い込んでいて、実際の利用シーンが見えてませんでした。

ちなみに自動しおりの挙動は、利用者の手間がかからない方法だと思っていますが、本当にいいのかという懸念もあったりします。

  1. ユーザーがスクロールする
  2. ユーザーが閲覧を中断する
  3. 中断位置を記憶する
  4. ユーザーが同一作品を再表示する
  5. 前回の既読位置まで戻るボタンを表示し、ユーザーに判断を委ねる

これだと読むことに集中できます(たぶん)。道具の操作を意識するのは、以前の位置に戻りたいと思ったときで、そのときには適切な選択肢が表示されているので、面倒を感じないのではないかと。
こういう実装をしているアプリはマンガ系のアプリに多いようです。MacだとcooViewer。iOSだとComicGlassでしょうか。これより表示物の分量が増加する(小説などの)アプリだと確認しないで以前の位置を表示するのが多いようです。Kindle、Kinoppy、iBooksとかをイメージしています。
読了までの必要時間で言えば、でんぶんSS、やる夫RSS、ラノベが多い巻丸は一応マンガくらいなので機能としては適切なんじゃないかと考えています。…考えてはいるのですが、ユーザーの任意で登録したり削除したり名前をつけたりするガチの「しおり機能」を欲しいと言われたことがあったりもします(巻丸ですが)。当時はレアケースと判断して見送り事項としましたが、どのアプリも挙動が微妙に違うところなので、結構判断がゆらぐ部分です。
なので、今のところ想像している利用スタイルとは違うものが見えてきたら、別な手法を検討しようと思ったりもしています。