ノートパソコンを買うときにチェックしたい9つのこと

わたしは社内SEでした。社員が使ってきた多数のノートパソコンのへたり具合を見てきました。壊れやすいノート、長持ちするノートと、それなりに傾向があります。

安物買いの銭失い。ノートパソコンはそんな残念なことになりやすいです。巷のレビューであまり言及されませんが、以下の点を確認すると、わりと長く使えるんじゃないかと思います。

本体のたわみ

ノートの右または左の片側を持って、どのくらいたわむのかを確認します。
筐体全般の強度がわかります。
たわみやすいノートは電源が入らなくなったとか、ディスプレイが表示されなくなったといった重度の故障になりやすいです。基盤やコネクタに負荷が加わるのでしょう。
これはメーカーによって、さらに機種によっても、かなり違いがあります。アルミ筐体だとしっかりしている傾向がありますが、外装がプラスチックでもしっかりしているのもあります。
この部分が華奢だと、その他の部分も華奢なので、最も重視すべきところです。

個人的には本体強度が弱い場合は真っ先に選定対象から除外します。

ディスプレイの裏、ボンネット部分のたわみ

本当に持ち運びが頻繁な場合には気にすべきところです。
力が加わったために、液晶の表示に染みのようなものができるときがあります。
といってもディスプレイ部分の強度を上げようとしても重くするわけにもいかず、薄型が好まれるので、あまり厚くするわけにもいかずで、この部分を強化している機種は少ないようです。
Let’s noteは厚みがありますが、この部分が優れていますね。

キーボードのたわみ、キースイッチの感触

FGHJあたりのキーを押して、キーボードのたわみ具合を見ます。四隅も見ておきます。
スムーズなキー入力ができるようにするためです。
この部分が弱いと高速なタイピングをする人は疲れやすいんじゃないかと思います。
かなりキー入力に力を入れる人がいて、キーのスイッチが壊れてしまうということがありました。
以前はThinkPadがシリーズ全般で優れていましたが、最近は個別にチェックしたほうがいいようです。

キートップの形状

普通のキーボードは微妙に凹みがあります。斜めから押下されても、スイッチに力がかかりやすくなるため、高速なタイピングでも疲れません。
しかし格安のキーボードはここがまったいらです。中央部からずれた押し方をするとつっかかりを感じことになります。この手のキーボードは部品全般が粗雑な傾向があります。

電源コネクタ

作りがあまい機種によってはコネクタ部分が妙にあそびがあったりします。筐体のたわみ同様に全般的な作りのよさが現われやすいようです。

発熱

CPUやバッテリーの配置によっては手の平にCPUの熱を感じるものがあります。
故障よりも先に使用者の心が折れる可能性があります。以前この問題があるノートを使ったときは1年たたずに心底買い替えを望みました。

重量バランス

据置き利用を想定した大型ノートに多いのですが、バッテリーの位置のせいで重さがかたよっているのがあります。持ち運びのときに落しやすそうです。

分解

CPUファンの掃除ができること、キーボードが掃除しやすいこと、この二つができるといいです。環境と機種によりますけど、CPUファンがほこりで異音を発するようになったり、熱暴走しやすくなるものがあります。
キーボードの掃除は髪の毛やほこりを取り除けば、使うときの気分がよいというだけですが、綺麗なノートなら大事に使う気持ちも続くんじゃないかと思います。キーボード部分が着脱式になっているのは簡単で掃除しやすいです。アイソレーション形式だとキーを個別にばらす必要があり、しかも破損の危険があるので、あきらめています。可能ならうれしいという類です。

キーボード配列

キー配列は普通であってほしいです。しかしながら小型化のために配列が犠牲になることがあります。不思議と毎度変な配列が誕生しているような……

以上です。
商業サイト、ブログでノートのレビューを見てていつも思っていることを書きました。デスクトップならスペック一辺倒でもいいですけど、ノートなら形状についても述べていいんじゃないかなーとか思ってます。